OpenAIのCEOサム・アルトマンは、核融合スタートアップのHelion Energyの取締役職を辞任し、10年以上続いた取締役の役割を終了しました。同時に、OpenAIはHelionと大規模な電力購入契約を交渉中であり、2035年までに50GWの発電能力を目指しています。
(前提:誰が即座にAIに電力を供給できるのか?ビットコインマイナーが見落とすエネルギー資源)
(背景補足:GTC 2026後のAI関連株の動きの分化:NVIDIAの指名から読み解く市場資金の新流れ)
TechCrunchの報道によると、OpenAIのCEOサム・アルトマンは、核融合エネルギーのスタートアップHelion Energyの取締役を辞任し、2015年以来の10年以上にわたる取締役の役割を終えました。
辞任の直接的な理由は明白です:OpenAIはHelionと大規模な電力購入契約を交渉中であり、アルトマンはOpenAIとHelionの両方の取締役を兼任していたため、「持続不可能」になったのです。
アルトマンはX(旧Twitter)上で次のように投稿しています。「Helionの取締役会にいることを愛していました。特にHelionと豊富なエネルギーの未来に非常に興奮しています。HelionとOpenAIが大規模に協力し始めると、両方の取締役会にいるのは難しいです。(私は…https://t.co/hbc82a8mPG)」
— サム・アルトマン (@sama) 2026年3月23日
アルトマンはHelionへの個人的な投資も大きく、2021年に個人として3億7500万ドルを投資しています。取締役を辞任した後も、その投資による財務的なメリットは消えていません。
現在明らかになっている交渉の方向性によると、OpenAIはHelionの総発電能力の**12.5%**を購入する予定で、タイムラインは2段階です。2030年に5GW、2035年に50GWに達することを目指しています。
この数字は何を意味するのでしょうか?台湾の全国ピーク電力消費量は約40GWであり、OpenAIは商業化前の核融合スタートアップから、台湾の電力網規模に匹敵する電力を確保しようとしているのです。
Helionは2028年前に最初の核融合発電所を稼働させる計画です。核融合は長らく「20年後に商業化」と言われてきましたが、Helionが予定通り達成できるかどうかには業界内でも高い疑問が残っています。
これはアルトマンが同じ手法でエネルギー投資とOpenAIの関係を操作した2回目のケースです。
昨年、アルトマンは小型モジュール式核分裂反応炉のスタートアップOkloの取締役会長を辞任しました。Okloの前身はAltCで、アルトマンのSPAC買収会社です。辞任理由はほぼ一言で、「OkloがAI企業と自由に協力できるようにするため」でした。
このパターンは非常に明確です。アルトマンはまず個人資金でエネルギー企業に投資し、その後OpenAIのCEOとして大きな電力需要をもたらし、最後に辞任を通じて利益相反を処理し、OpenAIがこれらの企業から電力を購入する仕組みを作っています。
しかし批評家たちは、辞任と「回避宣言」は形式的なものであり、財務的な利益は一切断たれていないと指摘しています。これこそが彼が慣用する、株式を通じて巨額の富を得る手法なのです。