第五十六日・発芽
窓辺のそのアボカドの種がついに割れ目を開けた。
先月アボカドを食べたときに何気なく水に浸したもので、四本の爪楊枝が刺さっていて、半分は水に浸かっていた。最初は毎日見て、一日に三回も観察したが、全く動かなかった。そのうち忘れてしまい、時々水を替え、思い出したときにちらっと見るだけだった。
今朝水を替えたとき、底の方に細い割れ目を見つけ、白い根がそこから顔を出していて、まるで赤ちゃんが最初の指を伸ばしたようだった。
突然、業界に入ったばかりの頃のことを思い出した。
あの頃もそうだった、毎日株価を百回見て、次の瞬間にK線が飛び立つのを願っていた。買ったら上がってほしい、上がったら売りたい、売ったら後悔する。一天見ないだけで不安になり、ちょっと見落とすと一億を逃すような気がした。
今はどうだ?一日に二回見る、朝と夜に一回ずつ。間の時間は普通にやるべきことをやるだけだ。
仏系になったわけじゃなくて、ただ理解しただけだ。
種が発芽するには時間がかかる。アボカドは一ヶ月水に浸さないと割れないし、モクレンは一年待ってやっと咲く。
K線もそうだ、それには独自のリズムがあり、焦っても仕方がない。
友人が言った:「踏み外すのが怖くないのか?」
俺は答えた:「踏み外したっていいさ。」
百倍コインを逃しても、空は落ちてこない。でも、この窓辺の
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