LUNAとLUNCが昨日24時間でいきなり倍増？Do Kwonが出所するという噂も？まずは落ち着いてください。今回の相場上昇にはかなりの水増しがあります。

結論を先に言うと：感情による投機が主導しており、短期的な急騰をトレンド転換と勘違いしないでください。

**Do Kwonが釈放？ 完全なデマです**

彼はすでに詐欺を認めており、全資産は没収されています。現在もモンテネグロで拘束中です。正式な判決は12月11日で、検察側は12年の刑を求刑、弁護側は5年の軽減を求めています。どちらの結果にせよ、短期で出所することはあり得ません。仮に今後出所したとしても、暗号業界に関与することは禁止されており、Terra系プロジェクトには何のプラス材料にもなりません。

**今回の暴騰の要因は？**

典型的な低流動性×感情相場です。発端はCoinDeskの記者がLUNAのTシャツを着ていたこと、それがマーケットの導火線となりました。その後、「TFLと規制当局が和解した」「コミュニティが大量バーンを実施する」などポジティブな噂が一気に拡大。24時間の取引量は確かに4倍に急増しましたが、資金流入が持続するかどうかは不透明です。

LUNAは過去にも「急騰からの急落」を繰り返しています。今回は感情の高まりを利用した資金の売り抜けに見えます。

**LUNA/LUNCは1ドルまで上がる？ 個人投資家が陥りやすい罠**

LUNCが1ドルまで上がる？あり得ません。流通量は5.5兆枚以上。1ドルになると時価総額5.5兆ドル、これは暗号通貨全体の市場規模より大きいです。現実的に不可能です。

LUNA 2.0は？旧版より流通量は少ないですが、エコシステムはほぼ空洞化。複数の取引所がサポートを縮小し、オンチェーンのアクティブも激減しています。現価格と1ドルとの差は依然として100倍クラスです。

**チャンスか、それとも罠か？**

取引構造、流動性、ストーリー性など全てから見て、これは典型的な短期的感情相場の高騰であり、トレンド転換ではありません。資金が一時的に流入しただけですぐに引き上げられ、個人投資家が高値掴みしてしまうリスクが高いです。過去の暴騰も例外なく大きな下落を伴っており、今回も同じパターンになる可能性が高いです。

個人投資家へのアドバイス：倍増の神話も、Do Kwonが出てきてこのコインを復活させるという期待も捨ててください。このような「歴史的な遺産」の反発は、ごく短期のトレードにしか使えず、価値投資の対象には絶対になりません。