去年9月、NVIDIAの時価総額5兆元の大物、ジェン・スン・フアン氏が、公開の場でビットコインに対する自身の見解について語りました。

この説明の切り口はとても興味深いものです。エンジニア出身の彼は、ビットコインを「エネルギーバンク」と捉えていました。世界中で今すぐ消費できない余剰電力、例えば遠隔地の水力発電や風力発電などが、マイニングというプロセスを通じて直接数字のコードへと変換されるというのです。

そしてこのコードは永久に保存でき、使いたい時にいつでも呼び出して取引に利用できるのです。

言い換えれば、ビットコインが実際にやっていることは――本来は無駄になってしまうエネルギーを、計算力で「凍結」して、世界中で流通可能な資産形態にしている、ということです。この発想はまさにエンジニアらしいものです。