有名な機関Paradigmが最近、とても興味深い投資を行いました——1,350万ドルをブラジルのステーブルコインプロジェクトCrownに投入し、これは同社が初めてブラジル市場に特化して賭けた案件となります。投資後のCrownの評価額は約9,000万ドル程度です。

Crownプロジェクトの主力商品はブラジル・レアルのステーブルコインBRLVで、特徴はその裏付けが完全にブラジル政府債券で支えられている点です。コンプライアンスと資産の安全性を極限まで高めていると言えます。チームも自信を持っており、現在すでに新興市場では世界最大規模のステーブルコインになっていると述べています。現時点でのサブスクリプション規模は3億6,000万レアルを超えており、これは米ドル換算で約6,600万ドルに相当します。

この投資は実は色々なことを示唆しています——伝統的なVCがまだ十分に開発されていない地域市場に目を向け始めているということです。ラテンアメリカのような地域では、自国通貨の変動が大きく、為替レートも不安定なため、ステーブルコインの実需が確かに存在します。また、Crownは政府債券と直接連動することで、コンプライアンス面で優位性を持ち、少なくとも規制当局から突っ込まれにくい仕組みになっています。

とはいえ、新興市場のステーブルコイン分野の競争はまだ始まったばかりで、今後Crownがこの「最大」の地位を守れるかどうかは、流動性や実際のユースケースでどれだけ成果を上げられるかにかかっています。