降息落地後、市場はどう動くのか？この問題は、事前にエントリータイミングを予想するよりもはるかに重要だ。

12月11日午前3時の利下げはすでに確実なイベントとなっている。しかし、9月と10月の2度の利下げを振り返ると、市場はそれによって強くなったわけではない——理由は単純で、ファンダメンタルズが全く改善していないからだ。

今回はさらに複雑になる可能性がある。注意すべき3つの隠れたリスクがある：

**1つ目のリスク：債券購入プログラム**
毎月450億ドルの国債購入プランを、パウエル議長は利下げと同時に発表する可能性が高い。このような施策は、利下げそのものよりも市場への影響が大きい場合があり、しかも方向性はネガティブだ。

**2つ目のリスク：日本銀行**
12月19日にオプションの決済日があり、日本側はおそらくそのタイミングでゼロ金利解除（利上げ）を行うだろう。もしFRBが利下げした直後に日本が利上げしたら？アービトラージ取引は一瞬で壊滅する。

**3つ目のリスク：米国株の動き**
昨年12月18日の利下げ当日、米国株はピークをつけて下落した。今年の値動きも昨年とほぼ同じパターンだ。

では、今どうすべきか？私はショートポジションを事前に仕込む方を選ぶ。

ここ数日、大型株はロング・ショートの両方が焼かれているが、利下げ直前にロングを追いかけるリスクはショートを追いかけるよりも明らかに高い。具体的な水準の目安は以下の通り：

- **BTCは94,800付近でショートを仕込む**、ヒートマップを見ると95,000エリアに大量の清算注文が集中している
- **ETHは3,245付近を注視**、直近の日足高値3,240付近がポイント
- **SOLは146を注目**、こちらも日足高値の水準

利確については中長期目線を重視したい。マクロデータを見る限り、今回はじっくり待つ価値のある勝負だ。