Robinhoodが暗号資産の提供を拡大、先物取引・ステーキング・株式トークンを追加

Robinhoodは、グローバルなデジタル金融プラットフォームを目指す中で、幅広い暗号資産関連機能とサービスを展開することを月曜日に発表しました。

**ニューヨーク州でのEthereumおよびSolanaのステーキングサポート（規制当局の承認を条件に全米でアクセス可能）**は、火曜日から利用可能になる予定です。

また、米国のハイボリュームトレーダー向けの新たな手数料体系、暗号資産取引APIの改善、税務申告を簡素化するための原価追跡機能の計画も発表されました。

ヨーロッパでは、RobinhoodはXRP、Dogecoin、SUIなどの通貨で最大7倍のレバレッジを持つ永久先物契約を追加し、BTCおよびETHでの初期ローンチを拡大しました。

「EUで永久先物の提供を拡大するにあたり、顧客行動、要望、市場動向、進化する規制環境を綿密に分析しました」と同社は声明で述べています。「多くの経験豊富なトレーダーがアクセスと柔軟性を求めている一方で、透明性とセーフガードも重視していることが分かりました。」

EUユーザー向けには、トークン化された株式（1,000銘柄以上の米国株が24時間365日取引可能）や、提携企業が運用するマネーマーケットファンドも提供されます。

同社によると、より高いレバレッジはトレーダーが少ない初期資金でポジションを開くことを可能にします。新規取引は最も低い設定で開始され、顧客は手動でより高いレベルを選択する必要があります。

Robinhoodは、このアプローチがヨーロッパの大半のプラットフォームでのレバレッジ管理方法を反映していると述べています。現時点では欧州でのアプリはモバイル限定ですが、今後より包括的なウェブプラットフォームへの拡大を計画しています。

すべてオンチェーンで

今回の発表で最も注目すべき製品は、7月に初めて発表されたRobinhood独自のレイヤー2スケーラビリティネットワークプロジェクトでしょう。このプロジェクトは今回正式名称「Robinhood Chain」となりました。

「EVM互換のブロックチェーンを持つことは私たちにとって非常に重要でした」と、Robinhood Cryptoのシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、Johann Kerbrat氏は語ります。「株式をブロックチェーン上に載せるという発想は、この“壁に囲まれた庭”を取り払うためでした。」

少なくとも欧州向けアプリについて同社は、「暗号資産を原動力とする完全な投資アプリ」を目指すと述べています。

Robinhoodにとって暗号資産は依然として主要な成長ドライバーの1つであり、今年の取引高は2,320億ドル、第3四半期時点でプラットフォーム上にある顧客資産は510億ドルに達したと強調しています。

「暗号資産は、私たちがグローバルな主要金融エコシステムになるというビジョンの中で独自の役割を果たします」と同社は述べました。

他の大手プラットフォームと比べ、Robinhoodはこれまでステーキングやデリバティブ、ノンカストディアルアクセスなどの機能提供で後れを取っていました。

しかし今年は、ステーキングサービスの拡大やヨーロッパでの先物追加などにより状況が変わっています。9月には、米国外での予測市場プラットフォーム拡大計画を確認した後、株価が過去最高値を更新しました。

最近Robinhoodは、ライセンスを持つ証券会社および暗号資産企業2社の新規買収を通じてインドネシア市場への参入も目指しています。