木曜日のFRB金利決定、三つのポイントに注目が必要。

まず利下げについて——この確率はすでに86.2%まで跳ね上がっており、ほぼ確実と言える。もし予想通り利下げとなれば、市場は大きく動かないだろう。なにしろ織り込み済みだからだ。

本当の注目点はドットチャートにある。ウォール街では来年2回の利下げを織り込んでいるが、パウエルたちがもっと積極的なシグナルを出すかどうかが焦点だ。もしドットチャートで予想以上の利下げ回数が示されれば、確実な好材料となる。逆に1回に減れば、市場のムードは一気に冷え込む恐れがある。

最後にバランスシートも忘れてはいけない。QT（資産縮小）はすでに停止しているので、今後FRBが逆に資産拡大に転じるかどうかが注目される——市場に流動性を供給するということだ。この一手があれば、即座に流動性が改善し、間違いなく好材料となる。

まとめると、利下げそのものよりも、どう利下げするか、どれくらい続けるか、資金供給が緩むかどうかが本当のカギとなる。