「MACDおよびその実体柱と空心柱の違いについて」



MACD指標(Moving Average Convergence Divergence)、全称は平滑異同移動平均線は、トレンドを追跡し売買のタイミングを判断するためのテクニカル分析ツールであり、1979年にチャールズ・アペルによって考案された。
MACD指標は、移動平均線の構成原理に基づき、終値を平滑化し、算術平均値を求めた後に計算されるもので、トレンドを示す指標の一つである。
長期のEMA(DEA)、短期のEMA(DIF)、赤色のエネルギー柱、緑色のエネルギー柱、0軸(買いと売りの境界線)の五つの部分から構成されている。
デフォルトのパラメータは12、26、9であり、計算方法は高速の指数移動平均線(EMA12)から遅い指数移動平均線(EMA26)を引き、その差(DIF)に対して、DIFの9日加重移動平均線(DEA)との差を2倍したMACDのヒストグラムを得るものである。
0軸は市場の買いと売りの状態を判別する役割を持ち、MACDヒストグラムが0軸の上に出現すれば、上昇トレンドを示し、相場は強気であることを意味する。DIF線、DEA線、0軸、MACDヒストグラムの交差や位置関係などの多様なパターンは、さまざまなシグナルを発し、短期投資家にとって意思決定の根拠となる。
特徴として、DIF線はDEA線よりも頻繁に変動し、MACDヒストグラムは0軸の上下で揺れる。MACD指標は本質的に動きのエネルギーを表す指標である。
MACDは、株価の平滑移動平均線EMAに由来し、平均線指標の安定性とトレンド追随性を持ち、市場の動きのエネルギーを客観的に反映できる。
また、MACDは平均線の偽信号を排除し、中長期のトレンド把握の精度を高めている。しかし、MACDの遅行性により、短期の変動を即座に反映しにくいため、超短期取引には適さない。
レンジ相場では、一般的に0軸の周囲を動き、レンジ相場での使用は適さない。

MACDの実体柱と空心柱は、現在の市場の買いと売りのトレンドを区別するために用いられ、その核心的な違いは色と位置にある。
具体的には、

0軸上方の緑色の柱は上昇トレンド(買い圧力優勢)を示し、このときの動きは、DIF線(高速線)がDEA線(遅線)を上抜き、「ゴールデンクロス」を形成している。

0軸下方の赤色の柱は下降トレンド(売り圧力優勢)を示し、このときの形態は、DIF線がDEA線を下抜き、「デッドクロス」を形成している。

核心的なロジック:MACDの柱の本質は、DIFとDEAの差の2倍であり、これにより両者の収束と拡散の状態を直感的に示している。

柱が実体から空心に変わると、トレンドが下降から上昇に転じる可能性を示唆する。
色を付け加えると、0軸上方の緑色の空心柱が実体に変わると、ピークに達し、上昇から下降に転じ、反転下向きになることを意味する。

逆に、

柱が空心から実体に変わると、トレンドが上昇から下降に転じる可能性を示す。
色を付け加えると、0軸下方の赤色の空心柱が実体に変わると、ピークに達し、下降から上昇に転じ、反転上向きになる。

柱の長さは、トレンドのエネルギーの強さも反映し、長いほどエネルギーが強いことを示す。

0軸付近の赤色の空心柱は、一般的に市場が下落トレンドにあり、売り圧力が優勢であることを示す。
売り圧力が強まると、反発を狙うのは避けるべきであり、三本以上の赤色空心柱が連続して出現した場合は、退出のタイミングとする。

0軸下方の赤色の実体柱は、市場が一時的に下げ止まり、上昇トレンドが始まったことを示し、買い圧力が強い状態を表す。
実体の赤柱が拡大し続ける場合は、押し目買いのチャンスであり、反発のたびに底値買いを狙える。
一方、実体の赤柱が短縮する場合は、反発が誘発的なものであり、追い買いは避けるべきである。

空心柱は、一般的に市場の調整やレンジ相場の段階で現れ、形状は比較的穏やかである。
実体柱は、市場が上昇または下落局面にあるときに出現し、形状は急峻である。

注意すべき点は、MACDの空心柱と実体柱はあくまで市場のトレンドや買い売りの勢力の参考信号であり、具体的な解釈には市場状況や他のテクニカル分析ツールと併用して判断する必要がある。
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